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[ 2021年11月2日 12:36 ]

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送検される服部恭太容疑者(左)=2日午前11時57分、警視庁調布署
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 東京都調布市を走行していた京王線特急の乗客刺傷事件で、警視庁は2日、男性会社員(72)への殺人未遂容疑で服部恭太容疑者(24)を送検した。

 事件当時はジョーカーとよく似た緑のシャツに青いスーツ、紫のコート姿だったが、送検時はグレーの上下スウェット姿だった。

 捜査関係者によると「人を殺して死刑になりたかった。6月ぐらいから死刑になることを考えていた」と供述。同じ頃、勤めていた会社をトラブルで辞めていた。警視庁調布署捜査本部は、自暴自棄になって死刑願望を持ち、無差別に乗客を襲撃したとみて調べている。

 服部容疑者は米人気コミック「バットマン」シリーズの悪役ジョーカーに憧れ、仮装して事件を起こしたとの趣旨の供述をしている。映画「ジョーカー」では電車内で人を殺害する場面がある。事件当時はジョーカーとよく似た緑のシャツに青いスーツ、紫のコート姿。男女17人が負傷しており「計画通りできず、殺せなくて悔しい」と話している。

 現場となった車内から、刃渡り30センチの刃物や、オイルを入れたとみられるペットボトル数本、スプレー缶などが見つかった。

 電車内での犯行は、今年8月に東京都世田谷区を走行中の小田急線車両内で起きた刺傷事件を「参考にした」といい、入念に計画を練ったものだった。

 事件は10月31日午後8時ごろ、京王八王子発新宿行き特急(10両編成)で発生。国領駅付近を走行中の車内で、乗客の男性会社員(72)にスプレーを噴射し、抵抗されたため刃物で胸を刺した。