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2021年11月05日07時09分

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カイロ東郊で建設が進むエジプトの新首都=3月16日(EPA時事)

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エジプトのシシ大統領=10月12日、ブダペスト(AFP時事)




 【カイロ時事】エジプトの首都カイロ東郊で建設が進む新たな首都への移転作業が12月に本格的に始まる見通しになった。首都機能が円滑に移されれば、人口増加に伴う弊害が目立つカイロの過密解消につながると期待される。


 シシ大統領は今月3日、半年間の試用期間を伴う12月からの移転開始を指示した。カイロから大統領府や議会、各省庁舎が順次移され、国営メディアによると政府職員5万2000人超が移動。当初は2020年中を計画していたが、新型コロナウイルス禍で遅れていた。
 首都移転構想はシシ氏が15年に発表した。カイロ郊外の砂漠地帯約730平方キロを開発し、完成後は650万人が居住を予定。1億人を超えるエジプトの人口のうち、カイロとその近郊の首都圏には推計で約2200万人が住む。今後も人口急増が見込まれる中、過度な集中による慢性的な交通渋滞、ごみ問題や水不足など課題が山積している。
 新首都には中国企業が手掛けるアフリカ大陸一を誇る385メートルの高層ビルも建設中で、先端技術を活用した都市を目指す。現在は「新行政首都」と呼ばれており、正式名称を公募で決める方針だ。