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2021年11月05日20時02分

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5日、パリのリヨン駅にオープンした駅弁店

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5日、パリのリヨン駅にオープンした駅弁店で販売している「鶏めし弁当」




 【パリ時事】パリの主要ターミナル駅の一つ、リヨン駅構内に5日、秋田県大館市の名物「鶏めし弁当」の販売店が半年間の期間限定でオープンした。駅弁文化の普及とともに、秋田県の魅力発信にもつなげたい考えだ。


 出店したのは大館市の老舗駅弁会社「花善」。同社によると、日本の駅弁会社がフランスの駅構内に単独で出店するのは初めて。
 看板商品「鶏めし弁当」(14.5ユーロ、約1900円)のほか、きりたんぽなどの県産品を盛り込んだ「秋田弁当」(17ユーロ、約2200円)やおにぎり(2個入り5ユーロ、約660円)など6種を販売。米は秋田県産のあきたこまちを使用している。1日の売り上げは3000〜4000ユーロ(約39万〜約53万円)を目指す。
 フランスには駅弁文化がなく、長距離列車を利用する際には軽食で済ませる人がほとんどだ。店を眺めていたITコンサルタントのジョエルさんは「電車内では普段サンドイッチを食べる。駅弁はおいしそうだが、温められないのは不便かも」と、ややいぶかしげな様子。年金生活者のミシェルさんとイザベルさん夫妻は「電車内で弁当を食べたことはなく、いつかやってみたい」と笑顔で話した。