https://mainichi.jp/articles/20211106/k00/00m/010/306000c

毎日新聞 2021/11/7 05:00(最終更新 11/7 06:17) 有料記事 2531文字




 衆院選で41議席を獲得し、第3党になった日本維新の会。躍進ぶりとは裏腹に、国政での存在感発揮に向けて、難しい局面に立たされている。維新は衆院で単独での法案提出が可能になったものの、自民党は他党の協力なしでも安定的に国会を運営できる「絶対安定多数」を維持した。維新は国政で何に取り組み、どのように影響力を出そうとしているのか。

 「衆院議員が41人誕生したところで、全体で見れば圧倒的に少数。ただ、岸田政権が我々に全く取り合わない、けんもほろろに無視するようなことがあれば、どんどん表を向いて『岸田政権は非常に横柄だ』と伝えていく」。松井一郎代表(大阪市長)は6日、政権与党に対して強気で臨む姿勢を強調した。

改憲へ加速「来夏までに案固め」
 安倍晋三元首相、菅義偉前首相と強固なパイプを築いた松井氏は、岸田政権に対しては対決姿勢を鮮明にし、政権に不満を持つ有権者の受け皿となった。ある所属国会議員は「今までは自民にすり寄り過ぎだった。対決姿勢は必須になる」と話す。

 「まず憲法審査会を正常化させることだ」。松井氏は2日の記者会見で停滞する改憲論議に不満を示し、議論を加速させる必要性を主張した。「来年夏までに改憲案を固めて、(国民投票を)参院選と同日に実施すべきだ。そこに向けて、各党が改憲案を出す必要がある」と迫った。

 なぜ憲法改正なのか。…

この記事は有料記事です。
残り1962文字(全文2531文字)