2021年11月8日 13時0分スポーツ報知

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大阪・ミナミの名所の戎橋



 仕事の都合で東京から関西に引っ越し、約10年になる。その間、大阪出身の夫と結婚し、子どもも生まれた。子どももつたない関西弁を話しつつあるが、私は「エセ関西弁」と言われるのが怖く、基本的に標準語のままだ。

 恐怖心は在阪1年目に生じた。縁もゆかりもなく知り合いもいない大阪。美容院などに行くと「関西の人じゃないね」「ファッションが東京の人って感じ」などと言われ、距離を感じた。会社の先輩に標準語の敬語で話していても気を使われ、悩んだ。

 しかし、長く住んでいると影響されて少し関西弁らしい言葉も口をつくようになってくる。明るく元気な「関西のオバチャン」への憧れも生まれ、あんなふう年を重ねていきたいと感じることも。しかし、ネット上で「エセ関西弁」への厳しい意見などを見てひるんだ。「関西弁を話してみたいが、完璧な関西弁でないとつっこまれてしまう」。そんな恐怖感から、基本的には標準語を貫いた。

 そんな私に光明が。関西で「マック」は「マクド」、「セブン」は「セブイレ」と言うらしい。この単語だけなら私にも関西弁が話せるかもしれない。そう思って職場で話すと「イントネーションが違う」とすかさずツッコミが! 良く聞けば、イントネーションがまるで正反対ではないか。そのほかにも、「ハマちゃん」の発音で「マ」が一番強く、「田中さん」は「な」が一番強いことには驚いた。

 関西弁に限らないが、いろいろな言葉や文化を知れることはおもしろい。これからも少しずつだが関西弁を勉強していきたい。(記者コラム)

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