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2021/11/08 14:07


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COP26に合わせて開催された「台湾デー」にビデオメッセージを寄せてあいさつした蔡英文(さいえいぶん)総統

(台北中央社)英グラスコーで開催中の国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)に合わせ、台湾代表団は7日、現地のホテルで「台湾デー」を開き、同条約関連の活動への台湾の参加に対する支持を呼び掛けた。蔡英文(さいえいぶん)総統は事前録画したビデオメッセージであいさつし、「台湾には世界のパートナーと協力する意向も能力もある」と訴えた。

COP26は先月31日に開幕。12日まで開かれる。同条約非加盟の台湾は関連のイベントには政治的要素を背景に「非政府組織オブザーバー」として参加しており、公式行事には出席できていない。そのため、台湾代表団団長を務める行政院(内閣)環境保護署の沈志修副署長によれば、台湾は「政府オブザーバー」としての参加を目指している。

蔡総統はあいさつで、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を2050年までに実現させる目標がパリ協定で掲げられたのを念頭に、台湾はこの目標に向けて「世界と共に努力していく決意がある」と表明。実現のため、法改正に乗り出そうとしていることを説明した。

その上で「台湾は世界的な気候危機に対応する行動に加えられるべきだ。いかなる国も単独ではこの危機を解決できない」と団結の重要性を強調した。

台湾デーではグリーンエネルギーの台湾での応用や台英の協力などに関するシンポジウムが開かれたほか、会場には台湾のグリーンエネルギーの現況などを紹介するブースが設置された。台湾と英国の各界から100人以上が出席した。

(陳韻聿、葉素萍/編集:名切千絵)