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2021年11月08日16時32分

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F1メキシコGPを制したレッドブル・ホンダのフェルスタッペン(右)と、3位に入り母国メキシコの国旗を手に喜ぶ同僚のペレス=7日、メキシコ市(AFP時事)




 【メキシコ市時事】7日に決勝が行われた自動車のF1シリーズ第18戦、メキシコ・グランプリ(GP)でレッドブル・ホンダ勢が1、3位に入り、3戦連続でダブル表彰台を達成した。製造者部門で首位メルセデスに1ポイント差と肉薄。2冠を目指す終盤戦で、チームにがぜん勢いが出てきた。


 マックス・フェルスタッペン(オランダ)は2連勝で今季9勝目。1988年にマクラーレン・ホンダで8勝を挙げたアイルトン・セナ(ブラジル)を抜き、ホンダ勢ドライバーのシーズン最多勝を33年ぶりに更新した。
 3番グリッドから「とても重要だと分かっていた」というスタートで素晴らしい加速を見せた。1コーナー直前までブレーキングを遅らせて前に出ると、アウトからメルセデスの2台を抜いてトップへ。その後も力強いレース運びで快勝した。
 天才肌の24歳はドライバーズ部門で首位をがっちりキープ。タイトル争いは佳境を迎えるが、「まだトロフィーのことは考えていない」とクールにコメントした。初の年間王者へ、残り4戦も隙を見せずに戦う構えだ。
 ホンダにとって、メキシコGPは参戦第1期(当時は単独チーム)の65年にF1初勝利を挙げた記念すべきGP。田辺豊治F1テクニカルディレクターは「ホンダ参戦最後のシーズンに、最初に勝ったメキシコでいい形のレースができてうれしい」と喜びをかみしめた。