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毎日新聞 2021/11/10 00:29(最終更新 11/10 00:32) 551文字




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都議会公営企業委員会の大山とも子委員長らと面会後、報道陣に囲まれながら自身の控室に戻る木下富美子都議=東京都新宿区の都議会で2021年11月9日午後11時20分、黒川晋史撮影

 7月の東京都議選期間中に無免許運転で人身事故を起こし、自動車運転処罰法違反容疑などで警視庁に書類送検された木下富美子都議(55)を巡り、木下氏が出席を予告していた都議会公営企業委員会は9日、10時間以上にわたって委員会が開けず空転した。同委の大山とも子委員長は9日午後11時過ぎ、木下氏を呼んで流会を宣言した。

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都議会公営企業委員会の大山とも子委員長(左)と面会した木下富美子都議=東京都新宿区の都議会で2021年11月9日午後11時15分、黒川晋史撮影

 大山委員長は「これまでの対応は不誠実だ。今日も委員会を開けなかった。その重みをしっかり考えてほしい」と伝えた。木下氏は「皆さんにご迷惑をおかけして申し訳ありません」と謝罪しながらも、進退については明言せず控室に戻った。その後、10日午前0時過ぎ、報道陣に「改めて説明の機会を設けます」とだけ述べて都議会を後にした。都議会は、今後の対応について議会運営委員会で協議する。



 木下氏は問題発覚後、体調不良を理由に本会議や委員会を欠席していた。9日には都議会を訪れ、約4カ月ぶりに公の場に姿を見せて報道陣に議員活動継続への意欲を表明したが、都議会は木下氏への議員辞職勧告を全会一致で2度決議しており、公営企業委の委員を務める他の都議らは「都民への説明がないまま議員活動を認めるわけにはいかない」などと強く反発。理事会で都議らが次々と席を立ち、委員会が開けない状態になっていた。【斎川瞳、黒川晋史】