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毎日新聞 2021/11/15 07:00(最終更新 11/15 07:00) 有料記事 1933文字




 国立科学博物館(科博)による大規模な生物相調査が今年8月に始まった。対象は東京23区で最大の緑地を誇る「皇居」。1996年以降、計約6000種の動植物が見つかっており、今回は3期目の調査になる。その顔ぶれからは、都市の環境変化も見えてくる。【池田知広/科学環境部】

大気汚染改善の証し
 「皇居で見つけた時は『何でこんな東京の真ん中にあるんだ』と驚きました。それが今年の調査でちゃんと育っていると分かり、安心しています」

 科博で菌類・藻類研究グループ長を務める大村嘉人さんは、菌類と藻類が共生する「地衣類」の一種、ウメノキゴケについてうれしそうに語る。

 地衣類は大気汚染に敏感で、中でも大型のウメノキゴケは汚染度を知る指標生物として知られる。皇居での第1期調査(96〜2000年度)で見られた大型地衣類は4種類で、ウメノキゴケの姿は無かった。それが第2期(09〜13年度)ではウメノキゴケを含む16種に急増。さらに今期の調査では、直径5〜10センチ程度の大きなウメノキゴケが見つかるようになった…

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