https://mainichi.jp/articles/20211117/k00/00m/040/199000c

毎日新聞 2021/11/17 20:22(最終更新 11/17 20:53) 有料記事 2532文字




 新型コロナウイルスのワクチンを巡っては、全国民の約7割が接種を完了したが、10月24日現在、接種後に1325人が死亡している。厚生労働省によると、このうち99%の1317人がワクチン接種との因果関係を評価できないという。真相を求める遺族の声は根強いが、なぜ突き止められないのか。【矢澤秀範、中島昭浩】

84%が高齢者 遺族「きちんと結論を」
 「『評価不能』ではなく、きちんと結論を出してほしい。リスクを説明できなければ、国はより安全なワクチン接種を進められないはずだ」。新型コロナウイルスのワクチン接種について、米モデルナ製の2回目接種を受けた後、8月に亡くなった岡本裕之さん(当時30歳)=東広島市=の父、裕二さん(63)はこう訴える。死亡と接種との因果関係を厚労省に問い合わせたものの、依然として納得する回答は得られていない。

 裕之さんは、…

この記事は有料記事です。
残り2160文字(全文2532文字)