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[ 2021年11月22日 05:30 ]

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オンラインで行われた全国知事会で、発言する小池百合子都知事(撮影・久冨木 修)       
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 東京都の小池百合子知事が21日、約1カ月ぶりに都庁に登庁した。過度の疲労を理由に6月に続いて10月27日に再入院。今月2日に退院したが、公の場には姿を見せていなかった。この日は報道陣に明るい表情で「体調は万全。職員の皆さんと連携して、これから爆速でやっていきたい」と語った。オンラインで開かれた全国知事会に出席。本格的な公務復帰となった。

 紫のブラウスに革ジャン。先月26日以来の公の場は活動的な装いで都庁の入り口に到着。待ち受ける報道陣に自ら「どうされたんですか?皆さん」と足を止め「ご心配をお掛けしました。体調は万全で、公務に完全に復帰します」と張りのある声で宣言した。

 仕事モードのジャケットを羽織った後、全国知事会に出席する様子も報道陣に公開。新型コロナウイルス対策やワクチン接種などを約5分にわたって説明したが、入院前に見られたせき込む様子などはなかった。また、入院前は椅子に座って取材に答えることが多かったが、この日は立ったまま10分弱の取材にも応じた。

 「退院後も自宅で静養するよう医師からアドバイスを受けて、体調回復に努めてきた」と説明。療養期間中はテレワークで都の担当者とやりとりし、コロナ対策や伊豆諸島への軽石漂着問題を連日指示していたとした。

 だが「休養期間中、深刻な病気ではないかという懸念もあった。改めて体調について教えてほしい」との質問に「おかげさまで体調は万全。どうぞご心配のないように」と笑顔を見せたものの、具体的には答えなかった。その後「どのような自覚症状があるのか?」との声掛けがあったが聞こえなかったのか、返答せずに立ち去った。

 体調不良を巡っては甲状腺の不調を指摘する情報もある中、「万全」と繰り返したが、詳細な説明はなく、健康不安説は完全には払拭(ふっしょく)されていない。そんな小池氏の悲願は女性初の首相。進退問題もささやかれる中で今後どんな説明をし、行動していくのか注目される。