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2021年11月22日 19時28分スポーツ報知

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議員辞職の会見をする東京都議会の木下富美子議員 (カメラ・堺 恒志)



 東京都議選期間中の7月、無免許運転で人身事故を起こしたとして、道路交通法違反容疑などで書類送検、7回に渡る無免許運転で在宅起訴された木下富美子都議(55)が22日、都庁で緊急会見。議員辞職することを明かした。

 事故からこの間、自宅などにも戻っていなかったことについて「自宅の方にはさまざまな危険な状況が生まれたため、自宅にいることができませんで、それ以外の場所で過ごすことになりました。その間、心身の不調に至り、お薬の処方もしていただきました」と明かし、度重なる召還に応じず、議会に診断書も提出しなかった点について「診断書は個人的な情報であることも含め、その必要がないという情報も得て、診断して下さった先生らに迷惑をかけるということも考え、提出はしなかった」と返答。

 罪悪感はなかったかについては「無免許運転は確かに悪いことですが、いったん、対応は済んだと思ってしまいました。当て逃げという認識も私としてはありませんでした。現実として嫌疑不十分ということで、その点については不起訴となっております。無免許運転については規範意識が乏しいと批判されてもしようがないと思いますし、公人としてのリスクマネージメントができておらず、申し訳なかったと思っております」とした。

 都議会は木下議員に対して、これまでに2回、辞職勧告を決議したが、同都議は辞職しない考えを示していた。議会運営委員会が先週、質疑を行う予定だったが本人が体調不良を理由に欠席。24日に改めて本人を呼んで質疑を行う予定となっていた。

 木下都議に関しては、都民ファーストの会の特別顧問でもある小池百合子都知事が21日の会見で「彼女は今の状況を理解できない人ではない。自らが出処進退をただしていく、彼女自身が決することを確信しているところです」と話したことからも辞職は不可避の情勢と見られていた。