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毎日新聞 2021/11/22 18:48(最終更新 11/22 18:48) 473文字




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マスク着用を巡って臼杵市と同市議会を提訴した若林市議(中央)=大分市中島西1のおおいた市民総合法律事務所で2021年11月22日午前11時9分、津島史人撮影

 コロナ禍の中で、市議会でのマスク着用を強要され、発言を禁止されたのは違法として、臼杵市議会の若林純一市議(62)が22日、同市と同市議会を相手取り、マスク着用義務や議会内の発言禁止処分の取り消し、100万円の損害賠償を求めて大分地裁に提訴した。

 訴状などによると若林市議は、議会運営委員会がマスク着用を義務づけたのは同委員会の権限を逸脱していると主張。マスクを着用しないことで議場での発言を禁じられるなど、表現の自由が侵害されたとしている。



 大分市内で記者会見した若林市議は「マスク着用は強制されるべきではない。従わないことが発言を禁止する理由になるのかどうか、訴訟を通して問いたい」と話した。若林市議の提訴について臼杵市議会事務局は「訴状の内容を把握していないので答えかねる」としている。

 若林市議は9月の市議会定例会の本会議や委員会で、マスクを着けずに出席したり、鼻を出してマスクを着けたりして、委員会の審議をストップさせるなどの影響を与えた。市議会は若林市議のその他の行為も含めて辞職勧告決議をしたが、若林市議は拒否している。【津島史人】