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毎日新聞 2021/11/23 10:34(最終更新 11/23 10:35) 511文字




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神奈川県葉山町の大浜海岸に漂着した軽石=同町提供

 神奈川県葉山町の山梨崇仁町長は22日の定例記者会見で、同町下山口の大浜海岸で軽石漂着を確認したことを明らかにした。小笠原諸島の海底火山噴火で生じたものかどうかは不明で、漁業関係者やマリーナなどから被害の報告は受けていないとしている。今後定期的に調査を実施するという。

 町によると、15日に自然体験教育を行う地元の認定NPO法人「オーシャンファミリー」から「12日に大浜海岸で軽石漂着を確認した」との連絡を受けた。22日午前、山梨町長と職員2人が同海岸を調査。「両手のひらですくえる程度の量」を収集した。



 同法人によると、12日以降確認した軽石のサイズは長さ4〜52ミリで、量は「バケツ2杯程度」。同法人の代表は沖縄を訪れて実際に漂着した軽石を確認したといい「軽石と色などの特徴が似ており、小笠原諸島の海底火山噴火で生じたものではないか」としている。

 軽石の漂着は同町以外でも報告されている。県砂防海岸課によると10日と17日、鎌倉市と藤沢市の海岸3カ所で90個前後が確認された。



 大量漂着すると漁業への影響が懸念されることから、県は国や沿岸市町と連絡網を構築。オイルフェンスの備蓄状況を確認している。【岩崎信道、岡正勝】