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毎日新聞 2021/11/24 10:07(最終更新 11/24 10:43) 520文字




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石油の国家備蓄放出について記者団の質問に答える岸田文雄首相=首相官邸で2021年11月24日午前9時49分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相は24日午前、原油価格の高騰に対応するため、石油の国家備蓄の一部を放出することを決めたと発表した。首相官邸で記者団に「米国と歩調を合わせ、国家備蓄石油の一部を売却することを決定した」と述べた。

 首相は「原油価格の安定はコロナからの経済回復を実現するうえで大変重要な課題だ」と指摘。備蓄放出の時期や量など詳細は経済産業省が発表するとした。【中村紬葵】


発言要旨
 岸田文雄首相が24日午前、首相官邸で記者団に語った発言の要旨は次の通り。

 米国時間23日、バイデン大統領が石油の放出を発表したと承知している。米国とはこれまでも国際石油市場の安定のために連携を取ってきたが、我が国としても米国と歩調を合わせ、現行の石油備蓄法に反しない形で国家備蓄石油の一部を売却することを決定した。

 原油価格の安定はコロナからの経済回復を実現する上で大変重要な課題だ。政府としては今回の措置に限らず、産油国に対する働き掛け、農業、漁業等に対する業種別の対策、さらにはガソリン、石油の急激な値上がりに対する激変緩和措置もしっかりと行っていきたい。(放出の)量あるいは時期について、詳細はぜひ萩生田(光一)経済産業相に確認していただければと思っている。