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毎日新聞 2021/11/24 10:19(最終更新 11/24 10:19) 437文字




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川勝平太・静岡県知事

 静岡県御殿場市に対し「コシヒカリしかない」と失言した川勝平太知事への政治責任の追及を強めていた県議会の自民党会派は24日、不信任決議案の提出を見送る方針を固めた。会派内で提出に異を唱える声があったことなどを考慮したとみられる。不信任決議案が可決すれば、川勝氏は10日以内に県議会を解散するか、失職するかの選択を迫られていた。

 川勝氏は参院静岡選挙区補選の投開票前日だった10月23日、浜松市出身の無所属新人候補の応援演説で「あちら(御殿場市)はコシヒカリしかない。だから、飯だけ食って、それで農業だと思っている!」と発言。対立候補の自民党新人が市長を務めていた御殿場市の人口や生産している農産物を浜松市のそれと比較し、自民党新人と御殿場市をまとめてけなした格好となっていた。



 「県政の最高責任者の知事が一部地域を差別し、辱める発言をしたことは言語道断であり、断じて容認できない」として、御殿場市の男性が10日、県議会に川勝氏の辞職を求める請願書を提出していた。【金子昇太】