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2021年11月24日20時31分

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中国の女子プロテニス選手の彭帥さん=2019年1月、豪メルボルン(AFP時事)




 【香港時事】中国の女子プロテニス選手、彭帥さんが元共産党最高指導部メンバーとの不倫関係を告発後に消息不明になった問題をめぐり、香港の公共放送RTHKは、24日までに関連記事をニュースサイトから削除したもようだ。


 民主派寄りメディアの立場新聞によると、RTHKは18日時点では欧米報道を引用し、「今月に入り彭帥さんと連絡が取れなくなった」と伝えていた。記事はその後取り下げられたとみられ、現在は彭さんの名前で検索しても関連報道は1件も見つからない。
 国家安全維持法の施行後、香港のメディア統制は強まっているものの、中国本土に比べればまだ自由度は高く、公共放送が国際的問題となっているニュースを伏せる事態は異例。主要紙でもサウスチャイナ・モーニング・ポストや明報などは報じている。
 RTHKは中立的報道に定評があったが、今春にはメディア経験のない公務員がトップに就任。時事問題を検証する番組の打ち切りなど、報道姿勢の変質が指摘されてきた。彭さんの記事についてRTHKに問い合わせたところ、「正確なニュース提供に努めており、内部の編集問題についてはコメントしない」と回答した。