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毎日新聞 2021/11/25 20:30(最終更新 11/25 20:30) 有料記事 2085文字




 30日投開票の立憲民主党代表選は後半戦に入り、逢坂誠二元首相補佐官(62)、小川淳也元総務政務官(50)、泉健太政調会長(47)、西村智奈美元副厚生労働相(54)の4候補が連日、各地の討論会などで論戦を展開している。衆院選敗北を受け、野党第1党の窮状を打開する新たなリーダーは出てくるのか。【田所柳子、宮原健太、古川宗】

無党派層に響かない? 政権批判
 「私たちは政府の不正に対し、文句を言うためでなく、(状況を)変えるためにいる。政権を取るなら、支持層を膨らませないといけない」。泉氏は地方遊説先の福岡市で23日、党の現状に危機感を表明。25日の地方議員とのオンライン討論会でも、「一番ほしい支持率をどう上げるのか」との質問に、「政策提案型」の党運営への転換を訴えた。

 4氏のこれまでの討論では、党への支持を保守寄りの無党派層まで広げる「ウイング拡大」か、安倍・菅両政権時代と同様に岸田政権に対峙(たいじ)し追及する「対決型」かという路線の対立が浮かんだ。脱「批判政党」を掲げる泉氏は、国会審議に応じない政府・与党に対抗し、担当省庁の官僚を追及する場となった「野党合同ヒアリング」の見直しを主張する。

 この転換に特に懸念を示しているのが西村氏だ。22日の日本記者クラブ討論会で「『何でも反対』に見られたのが問題だと言うが、相手(与党)の土俵に乗ってしまっていいのか」と泉氏に反論。「政権の受け皿として、よりウイングを広げる」と主張した小川氏に対しても、西村氏は「そんなに簡単…

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