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毎日新聞 2021/11/26 20:29(最終更新 11/26 20:29) 581文字




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日本郵便が複合ビルへの再開発を検討している京都中央郵便局=京都市下京区で2021年11月26日午後5時4分、添島香苗撮影

 JR京都駅前の京都中央郵便局(京都市下京区)について、日本郵便などが地上14階建ての複合ビルに再開発する計画を検討していることが分かった。高さは市の景観規制を超える約60メートルで、特例の適用が必要になる。2029年度の開業を目指している。

 市に提出された開発構想によると、隣接する京都駅ビル駐車場と併せて開発し、敷地約1万200平方メートルに地上14階地下4階建てのビルを建設。延べ床面積は約13万平方メートルでオフィスや商業施設、ホテルなどが入る。バスターミナルの一部もビル内に移設し、駅との連絡通路も設ける。



 都市計画法に基づいて市が設けた規制で、開発予定地の建築物の高さは景観維持などのため31メートルまでと定められている。一方、京都駅周辺は国の都市再生緊急整備地域に指定されており、市の審議会などで認められれば、規制を超えて開発できる。京都駅前では1997年オープンの京都駅ビル以来の大型再開発で、日本郵便などは「駅ビルとの一体的な景観の形成や新たなランドマークの創出に取り組む」としている。

 日本郵便は主要駅に隣接する郵便局の再開発を全国で進めている。12年に東京駅前の旧東京中央郵便局跡地に商業施設「KITTE(キッテ)」などが入る高層ビルを完成させ、大阪駅前の旧大阪中央郵便局跡地でも24年春の完成を目指し、高層ビルを建設している。【添島香苗】