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毎日新聞 2021/11/27 00:42(最終更新 11/27 00:42) 457文字




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新たな変異株が確認された南アフリカのヨハネスブルクで、マスクをしてショッピングセンターを歩く人たち=2021年11月26日、AP

 南アフリカで新たに確認された新型コロナウイルスの変異株について、国立感染症研究所は26日、「注目すべき変異株(VOI)」に位置づけ、監視を強化すると発表した。

 この変異株は「B・1・1・529」系統に分類。25日時点で、南アフリカで77例確認され、一部の州で感染が急拡大している。他にもボツワナなどで確認された。国内では検疫も含めて見つかっていない。



 感染研によると、ウイルスが細胞に感染する際の足がかりとなるスパイクたんぱく質に32カ所の変異がある。細胞への侵入のしやすさに関連する可能性がある変異もあるという。感染のしやすさや重症度、ワクチンや治療薬の効果への影響について「注視が必要」としている。

 感染研は感染性やワクチンの効果に影響する可能性のある変異株について、VOIに分類し、全遺伝情報(ゲノム)解析による監視などで警戒することにしている。



 世界保健機関(WHO)は24日、「監視下の変異株」に分類した。英政府の発表によると、既存のワクチンが効きにくく感染が急拡大する恐れがあるとしている。【金秀蓮】