https://hochi.news/articles/20211126-OHT1T51214.html
2021年11月27日 6時0分スポーツ報知

https://hochi.news/images/2021/11/26/20211126-OHT1I51314-L.jpg
復帰後初の定例会見に臨む小池百合子都知事



 東京都の小池百合子知事(69)が26日、都庁で過労による休養から復帰後初めての定例会見を行った。7月の東京都議選の選挙運動期間中に無免許運転の人身事故を起こし、22日に辞職した木下富美子元都議(56)の騒動に対し「申し訳ないと思っている」と謝罪した。一方、事故については「本人からも聞いておりませんでした」と改めて主張。謝罪した理由も「いろいろ皆様方にご迷惑をおかけしたので」と自らの責任については触れなかった。

 「この間いろいろと皆様方にご迷惑をおかけした点について、私からも、おー、えー」。次の言葉を言いよどんだ小池氏の口から発せられたのは、「申し訳ないと思っております」という謝罪の言葉だった。

 22日に辞職した木下氏は、「都民ファーストの会」の所属議員として当選。同党の特別顧問を務めている小池氏は、都議選のラストデーに応援に駆けつけ、再選の大きな後押しとなった。ただ、小池氏は木下氏の無免許事故が発覚した直後は「論外ですね。この後の対応についても、よく自分を律しられることが重要だ」と非難。書類送検された際にも「応援したことは大変恥じることだ」と答えたものの、特別顧問としての“責任”については、触れてこなかった。

 報道陣からは謝罪の理由について問われると「私、応援に行ったんですよねえ…。最後の日…。それ(応援)によっていろいろ皆様方にご迷惑をおかけしました。その点で申し訳ない」と同じ言葉を繰り返した。一方で、「その前に事故を起こしていたというのを本人から聞いてなかった。『どうして教えてくれなかったの?』と」と、あくまで事故については知らなかったことを主張した。

 木下氏は22日の会見で「再出発する時は相談に乗る」と小池氏から声を掛けられたとしていた。その時の状況については「みんなで北風ばかり吹かせていると余計孤立してしまうという状況も考えて『人生長いからよく考えたほうがいいんじゃないの?』と(伝えた)」。自らが“太陽”となり、木下氏の「上着を脱がせた」ことをアピールすることも忘れなかった。

 今後木下氏が再び議員として活動する際にサポートする可能性については「どうするかは本人次第。そういう環境ができるのかどうか。なかなかハードルは高いと思います」。木下氏との面会では、今後も支えていくそぶりも見せていた小池氏だったが、この日は厳しく突き放した。