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2021年11月27日11時56分

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中央合同庁舎6号館=東京・霞が関




 東京地検特捜部の検察事務官が、捜査資料を変造したとして、厳重注意処分を受けていたことが27日、関係者への取材で分かった。変造された書類は、8月に特捜部の執務室でぼやがあった際に発見され、地検が調査していた。
 関係者によると、変造された書類は特捜部の捜査照会に対する外部からの回答書の写し。照会先が押すはずの印影が、複写後に貼り付けられるなどの痕跡が確認された。事務官は変造を認めたという。書類が行使目的で変造されれば私文書変造罪などに問われる可能性があるが、地検は行使目的ではなかったと判断した。
 ぼやは8月12日、東京都千代田区霞が関の中央合同庁舎6号館9階の特捜部の執務室で発生。職員が封筒などから煙が上がっているのに気付き、お茶などを掛けて消火した。変造された書類はこの封筒の中から見つかったという。