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2021/11/29 12:58
産経WEST


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大阪市の松井一郎市長

大阪市の松井一郎市長(大阪維新の会前代表)は29日、来年2月開会の市議会への提出を示唆していた「総合区」制度案について、市議会で維新が過半数になく、可決の見込みがないとして、「出すだけ労力の無駄」と述べた。市役所で記者団の取材に答えた。

総合区は市を存続したまま現行の24行政区を8区に再編する制度。地域の実情に応じた住民サービスが提供できるとされ、大阪都構想の対案として公明党が一時導入を主張したが、慎重意見も根強く、現在は取り下げている。

市議会会派「自民党・市民とつながる・くらしが第一」(自民くらし)の市議が今月26日、議会で都構想に代わる都市内分権を松井氏に要請。これを受け、松井氏は記者団に「自民くらしが本気なら一回出す。総合区の賛否をとりたい」と述べるなど、来年2月議会に総合区案を提出することもあり得るとしていた。

維新と自民くらしが協力すれば、市議会で過半数を満たすが、自民くらしも8区案には反対の考えだ。

この日、記者団から改めて総合区案提出の可能性を問われた松井氏は「(自民くらしが)やる気がないとはっきり言っている。(市側としては)いつでも出せる」と発言。各会派の態度を見極めながら検討を続けるとした。