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毎日新聞 2021/11/29 19:28(最終更新 11/29 19:28) 849文字




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立憲民主党の代表選に立候補した(左から)逢坂誠二氏、小川淳也氏、泉健太氏、西村智奈美氏=いずれも東京都千代田区で2021年11月19日、幾島健太郎撮影

 立憲民主党は30日、東京都内のホテルで臨時党大会を開き、新代表を選出する。4候補の混戦となっており、1回目の投票では決着がつかず、上位2人による決選投票となる公算が大きい。国会議員票では大きな差が付いていないとみられ、1回目の投票でポイント全体の半分を占める党員・サポーターや地方議員の票が勝敗のカギを握りそうだ。

 計572ポイントを争う代表選は、党所属国会議員140人(1人あたり2ポイント)と来年の参院選公認候補予定者6人(同1ポイント)が臨時党大会で直接投票。党員・サポーター、地方議員による郵便・インターネット投票は29日に締め切られ、それぞれ143ポイントから各候補の得票数に応じて配分される。



 1回目で過半数のポイントを獲得した候補がいない場合、上位2人による決選投票で国会議員・公認候補予定者、都道府県連代表者(同1ポイント)の計333ポイントを争う。1回目の結果発表は30日午後2時過ぎ、決選投票の場合の結果判明は同午後3時過ぎを予定している。

 逢坂誠二元首相補佐官(62)は選挙戦最終日となった29日、福島県二本松市の先進的な太陽光発電の現場を視察した後、東京に戻り、選対会合を開いた。「国民の信頼を得て、役に立つ党になるのが大事だ」と記者団に述べた。



 小川淳也元総務政務官(50)は東京・有楽町で街頭演説に立ち、「古い政治に決別し、対話を原動力に新たな社会像を描こう」と呼びかけた。演説には数百人が参加する日もあり、この日も演説後に交流を求める50人以上が列を作った。

 泉健太政調会長(47)は国会内で選対会合を開き、18歳以下の子供への10万円相当給付の事務経費が高額になるとして、「政府の無駄は大きな問題だ。低所得者対策も不十分で、臨時国会で取り組むべきだ」と訴えた。



 西村智奈美元副厚生労働相(54)は東京・新宿で対話集会を開き、「立憲の政策の中身と方向性は否定されていない。日本初の女性の首相になりたい」と述べた。自らの非正規労働の経験も披歴した。【古川宗、宮原健太】