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毎日新聞 2021/11/30 13:33(最終更新 11/30 13:33) 440文字




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東京地裁=東京都千代田区で、米田堅持撮影

 性被害の申告が虚偽だとするイラストをツイッターに投稿され名誉を傷つけられたとして、ジャーナリストの伊藤詩織さん(32)が、漫画家のはすみとしこさんに550万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁(小田正二裁判長)は30日、88万円の支払いを命じた。はすみさんの投稿をリツイート(転載)した漫画家と医師の男性2人に対してもそれぞれ11万円の賠償を命じた。

 訴状などによると、はすみさんは2017年6月〜19年12月、元TBS記者の山口敬之氏との間で性被害があったとする伊藤さんの申告について、虚偽であるかのようなイラストなど5件を投稿。伊藤さんは、これにより社会的評価を著しく低下させられたなどと主張した。また、男性2人によるリツイートについては、「ツイートに賛同の意思を示す表現行為で、責任を負うべきだ」と訴えていた。



 はすみさんは「元TBS記者の言い分を記載したにすぎない」、男性2人は「フォロワーに元TBS記者の主張を提供しただけだ」などと反論していた。【遠藤浩二】