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毎日新聞 2021/12/1 10:22(最終更新 12/1 10:22) 440文字




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ブラジル国旗=和田大典撮影

 南米ブラジルの国家衛生監督庁は11月30日、2人が新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に感染したと発表した。オミクロン株の感染者が中南米で確認されたのは初めて。

 地元メディアによると、2人は南アフリカに住む宗教関係者のブラジル人夫婦で、サンパウロの家族に会うため23日にPCR検査の陰性証明書を持って帰国。南アフリカに戻るため25日にPCR検査を受けたところ陽性となり、30日にオミクロン株と特定された。症状は軽く、家族とともにサンパウロ州当局の管理下にあるという。



 政府は29日から過去14日以内に南アフリカを含むアフリカ南部6カ国に滞在した外国人の入国を禁止し、ブラジル人の帰国者や在留資格を持つ外国人に対しては、14日間の隔離を義務づけている。

 ブラジルは1日当たりの新規感染者数が6月には11万人を超えることもあったが、足元では1万人前後まで減っている。地元メディアによると、他に数人がオミクロン株に感染している疑いがあり、検査を受けている。【サンパウロ中村聡也】