https://mainichi.jp/articles/20211201/k00/00m/040/126000c

毎日新聞 2021/12/1 12:57(最終更新 12/1 14:14) 337文字




 所得税法違反(過少申告)容疑で東京地検特捜部に逮捕された日本大学理事長の田中英寿容疑者(74)が1日午前、大学側に辞任の意向を伝えた。関係者が毎日新聞の取材に明らかにした。同日午後に緊急の理事会が予定されており、田中理事長の進退が議論される可能性がある。

 日大経済学部卒の田中理事長は2008年に理事長に就任し、現在5期目。11月29日に18年と20年分の所得税計約5300万円を脱税したとして逮捕された。



 今年9月に日大元理事らによる日大付属板橋病院の建て替え計画を巡る背任事件が表面化して以降、田中理事長は公の場に姿を見せておらず、記者会見を開いての説明もしてこなかった。文部科学省は11月24日、日大理事らに説明責任を速やかに果たすよう直接指導している。【志村一也】