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2021/12/01 14:37



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安倍元首相に質問する林新竹市長(右から2人目)=同市政府提供

(台北中央社)安倍晋三元首相は1日、台北市内で開催されたフォーラムにリモートで登壇し、半導体産業について、基本的価値を共有する国々がいざという時に安心して確実に供給が確保されるよう力を合わせるテックアライアンス(技術提携)を構築していくことが極めて重要だとの考えを示した。

安倍氏はこの日、台湾の民間研究機関、国策研究院文教基金会が主催するフォーラムで講演。台北の会場に集まった同院の田弘茂院長や北部・桃園市の鄭文燦(ていぶんさん)市長、同・新竹市の林智堅(りんちけん)市長らの質問に答えた。

半導体について安倍氏は、台湾が「大変重要な位置にある」とし、今後も協力を進めていきたいと述べた。

中国との関係については、「中国の経済的な成長は日本にも世界にもプラスになる大きな可能性を秘めている」と指摘。一方で中国は世界貿易機関(WTO)に加盟し、そのルールの中で急成長したと述べ、「中国が世界のルールに従って成長していくことを求めていかなければならない」と語った。

中国に対しては「今後もさまざまな課題が出てくる」としながらも、対話を重ねるとともに国際社会が連携していくことが重要だとの見方を示した。

また地域の平和と安定について安倍氏は、価値観を同じくする国や地域の協力が求められていると強調。「日本、台湾、米国のトライラテラル(3者間)の関係を強化していくことが地域の平和と安定にとって重要」だとした。

台湾と日本の地方都市の交流については、「それぞれが持っている良さを足し合わせていくことも大切」との見方を示し、交流強化に努力したいと意気込んだ。

(頼于榛、陳怡潔/編集:齊藤啓介)