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2021年12月01日18時09分

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英空母「クイーン・エリザベス」(奥)と海賊対処共同訓練を行う海上自衛隊の護衛艦「せとぎり」(手前)とP3C哨戒機=7月11日、ソマリア沖アデン湾(防衛省統合幕僚監部提供)




 政府は、中東海域で船舶の安全確保のため情報収集する海上自衛隊の護衛艦の派遣期間を延長せず、海賊対処のためソマリア沖アデン湾で活動する護衛艦を中東の任務にも当てる方向で調整に入った。海自隊員の負担軽減が狙い。複数の関係者が1日、明らかにした。


 中東海域での情報収集は、米国の要請を踏まえ、防衛省設置法に基づく「調査・研究」として昨年1月に開始。オマーン湾やアラビア海北部などの公海で、護衛艦1隻とP3C哨戒機2機による活動を続け、昨年12月には1年延長が決定されていた。
 海賊対処のためアデン湾で活動する護衛艦の派遣期限は来年11月19日。近く、国家安全保障会議と閣議を開き、新たな任務の付与を決定する。