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毎日新聞 2021/12/1 19:25(最終更新 12/1 19:25) 438文字




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徳島県警本部=岩本桜撮影

 徳島県警捜査1課などは1日、死亡した夫の年金を不正受給していたとして、藍住町矢上の農業、山田民子容疑者(73)を詐欺容疑で逮捕した。容疑を認めているという。夫の啓夫(よしお)さんは11月19日に自宅敷地内にある井戸(深さ約5メートル)から白骨化した遺体で見つかっており、県警は亡くなった時期や経緯についても、事件と事故の両面で慎重に捜査を進める。

 容疑は、啓夫さんの死亡を関係機関へ届けず、10月15日、山田容疑者が管理する啓夫さん名義の預金口座に公的年金約15万円(8、9月分)を振り込ませて詐取した、としている。



 徳島板野署によると、一家は70代の夫婦と40代長男の3人家族。啓夫さんは2011年ごろから年金を受給していたが、19日に町役場から「過去5年間病院の受診記録が無く、妻が啓夫さんに会わせてくれない」などと通報があった。安否確認で訪れた捜査員がふたのある井戸の底から遺体を発見。遺体は少なくとも死後数年とみられ、DNA鑑定で啓夫さんと確認された。【国本ようこ】