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毎日新聞 2021/12/2 04:34(最終更新 12/2 04:42) 410文字




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国立感染症研究所が分離した新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真=同研究所提供

 米国のファウチ大統領首席医療顧問は1日、ホワイトハウスで記者会見し、西部カリフォルニア州で新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染例が確認されたと明らかにした。米国でオミクロン株の感染者が確認されたのは初めて。

 ファウチ氏は「米国で確認されるのは時間の問題だった」とした上で、改めてワクチン接種やマスク着用を呼びかけた。



 ファウチ氏によると、感染者は南アフリカを訪れた後、11月22日に米国に入国し、29日に検査で陽性が確認された。自己隔離中で、症状は軽度で快方に向かっている。ワクチンは接種済みで、免疫を高めるための追加のブースター接種は受けていなかった。濃厚接触者の検査では陽性者は出ていない。

 ファウチ氏はオミクロン株の感染力や重症化リスクの分析に2〜3週間かかると説明し、「ワクチン未接種者への接種とブースター接種を早く進めるべきだ。それがこの問題への対処策だ」と強調した。【ワシントン秋山信一】