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毎日新聞 2021/12/4 10:04(最終更新 12/4 10:04) 413文字




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11月30日にヒグマに倒され、壊れたアルミサッシ=北海道羅臼町で(同町提供)

 北海道羅臼町でヒグマによる被害が相次いでいることを受け、道猟友会中標津支部羅臼部会は2日、巨大な雄1頭を猟銃で駆除した。住宅地の作業場の干し魚などを荒らしていたヒグマとみられ、関係者は「干し魚の味を覚えなければ、こんなことにならなかったのに」と話している。

 中標津署や町によると、この日、ヒグマ1頭が夕方から同町北浜の海岸をうろつき、11月30日未明に被害に遭った倉庫に侵入。倉庫内で保管していた干し魚は撤去されていたが、生活エリアにつながるドアを倒して奥に進もうとしていたため「人身事故の危険が迫っている」と判断し、駆除した。体長約2メートル、体重約400キロで丸々と太っていたという。



 町内では同月7日以降、干し魚などを保管している倉庫や作業場にヒグマが侵入する被害が続発。今回駆除された個体よりもやや小さい2頭連れも夜間に目撃されており、付近で出没を繰り返しているヒグマは少なくとも他に2頭いるとみられる。【本間浩昭】