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2021/12/9 18:30


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衆院本会議で答弁する岸田文雄首相=9日午後、国会・衆院本会議場(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相は9日、衆参両院の本会議で代表質問に臨んだ。首相は新型コロナウイルスワクチンの3回目接種をめぐり、米ファイザー社と「供給スケジュールの前倒しについて交渉を進めている」と明らかにした。政府は来年分としてファイザー社と1億2000万回分の契約を結んでおり、3回目接種に関し自治体からファイザー製ワクチンの供給を求める声が出ている。

また、マイナンバーカード取得者が最大2万円分を受け取れる「マイナポイント」事業のうち、新規取得者向けの最大5000円分付与について「来年1月1日から開始する」と表明。カードの健康保険証利用や公金給付受け取り口座登録に伴う各7500円相当の付与についても早期に開始する考えを示した。

在留期限が事実上なく、家族帯同も認められる在留資格「特定技能2号」の拡大に関しては「法務省が関係省庁とともに慎重に検討を行っている。特定技能2号の厳格な運用に努める」と説明した。2号の拡大には「事実上の移民解禁」との懸念も出ている。

敵基地攻撃能力については、集団的自衛権行使の際に使用できるか問われ「個別の事態における対応については憲法や安全保障関連法を含む関連法令に従って判断する」と説明した。北京冬季五輪での「外交的ボイコット」をめぐる対応について「適切な時期に諸般の事情を総合的に勘案し、国益に照らして自ら判断したい」と重ねて述べた。

慰安婦問題で旧日本軍の関与を認めた平成5年の河野洋平官房長官談話については「見直すことは考えていない」と述べた。