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毎日新聞 2021/12/10 07:30(最終更新 12/10 07:30) 1155文字




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衆院本会議で立憲民主党の泉健太代表(手前)の代表質問を聞く岸田文雄首相(右)=国会内で2021年12月8日午後1時16分、竹内幹撮影

 立憲民主党の泉健太代表は、岸田文雄首相の所信表明演説に対する8日の代表質問で、17項目の提案を繰り出し、「政策立案政党」をアピールした。17項目の内訳は以下の通り。【宮原健太】

 <新型コロナ対策>

@入国検疫は、抗原定量検査でなく、精度の高いPCR検査を行うべきではないか。

A政府は入国者の隔離期間を現在、入国地域別に10日、6日、3日と分けているが、全員の隔離期間を10日にすべきではないか。



B新型コロナウイルスは「飛沫(ひまつ)と接触」だけでなく、「空気感染があるから換気も重視する」と明確に発信してもらえるか。

 <コロナ経済対策>

C現金5万円とクーポン5万円分の2回に分けて配ることを原則としている18歳以下を対象にした10万円相当の給付に関し、忙しい市町村は自らの判断でクーポンではなく、現金給付を選択できるようにしないか。



D10万円一括支給も認めてはどうか。

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衆院本会議を終え、各党へあいさつ回りをする立憲民主党の泉健太代表(中央)ら=国会内で2021年12月6日午後3時3分、竹内幹撮影

Eクーポンの事務費分を生活困窮者向けの給付に上乗せし、またさらに「ワーキングプア」層へ支給対象を広げないか。

F事業復活支援金について、店舗ごとの支給に変更しないか。

 <経済政策>

G熱と電気の両方を活用し大幅な省エネが可能となるコージェネレーションの導入目標と新築住宅の省エネの導入目標を引き上げるとともに、日本の新築住宅の断熱基準を高め、省エネを進め、市場を拡大していこう。こうした民間投資を促す支援策を講じないか。



H勤務間インターバルの普及や過労死防止、職場いじめ防止など、「ブラック企業」を具体的に無くしていく政策を強力に遂行すると改めて宣言してほしい。

I新たに正社員を雇用した中小企業の社会保険料を軽減しないか。

J育休を取得しても月収が減らない。児童手当の増額と高校卒業年までの拡大。給食費の無償化。学生ローンと呼ばれる貸与型奨学金ではなく、給付型奨学金の大幅拡充など、私たちは当事者の声からの政策を提案したい。



K改めて所得税の累進性を強化し、税収を確保しないか。

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立憲民主党両院議員総会で泉健太代表(右から5人目)と記念写真に納まる執行役員ら=国会内で2021年12月6日午後4時51分、竹内幹撮影

L金融所得課税の引き上げに、突然の実施ではなく、今から段階的に着手してはどうか。

 <各論>

M政府は、この農業が厳しい中で、水田活用の直接支払交付金を一方的に見直そうとするのか。既に農家は来年の作付けに向けて動き出しており、現場の事情を踏まえた対策を講じるべきではないか。

N福島県では、2040年をめどに1次エネルギー供給の100%相当以上を再生可能エネルギーにする目標を掲げている。国の支援を強化し、目標の前倒しを目指さないか。

 <外交・安全保障>

O経済安全保障推進会議の対象分野に明確にエネルギー・食糧安全保障を入れることを提案する。

 <政治・行政改革>

P日当を払って、選挙演説会に人を集める。与野党を問わず、こうしたことはやめようと民間企業や支援団体に呼びかけないか。