https://www.jiji.com/jc/article?k=2021121000991
2021年12月10日18時04分




 茨城県八千代町の民家で住人の高齢夫婦が殺傷された事件で、殺人罪などに問われたベトナム国籍の農業実習生、グエン・ディン・ハイ被告(23)の裁判員裁判の判決が10日、水戸地裁であった。中島経太裁判長は弁護側の無罪主張を退け、懲役27年(求刑懲役30年)を言い渡した。


 中島裁判長は、現場で血の付いた被告の足紋が確認され、事件前日に凶器と同じ柳刃包丁を購入したことなどから、「犯人は被告と認定できる」と判断。その上で、「犯行を認めずに知人を真犯人と名指ししている。刑事責任は重大だ」と述べた。
 判決によると、グエン被告は2019年8月24日、無職大里功さん=当時(76)=宅に侵入し、柳刃包丁で大里さんを多数回刺して殺害、妻の裕子さんにも重傷を負わせた。