毎日新聞 2021/12/12 07:00(最終更新 12/12 07:00) 有料記事 6029文字




 自民党が勝利した10月の衆院選。与野党で“大物議員”が相次いでバッジを失ったが、野党第1党・立憲民主党の代表代行であり、旧民主党政権で官房長官を務めた平野博文さん(72)もその一人だった。立憲の選対委員長を兼務し、衆院選では選挙を取り仕切ったが、党や自身にとって厳しい結果になった。選挙から1カ月以上がたち、批判の声が上がる野党共闘の効果など、敗因をどう受け止め、党の再生をどう考えているのか。師走の冷たい風が吹く東京・永田町で、平野さんを訪ねて聞いた。【佐野格/デジタル報道センター】

 立憲は、10月31日投開票の衆院選で議席数を110から96と大きく減らし、2017年の結党時の“創業者”枝野幸男代表(57)が責任を取って辞任した。平野さん自身も、大阪11区(大阪府枚方市・交野市)で8回目の当選を目指したが、関西を中心に躍進した日本維新の会の候補に敗れ、比例代表でも復活できなかった。枝野前代表の辞任に伴う11月30日投開票の代表選では、政調会長の泉健太氏(47)が新代表に選出された。

 平野さんに、永田町の立憲民主党の別館でインタビューしたのは、その直後の12月2日。この二十数年間、平野さんが所属した旧民主党、旧民進党、旧国民民主党がそれぞれ党本部として使った由緒あるビル。その一室で、旧民主党の流れをくむ野党の浮沈を知り尽くす重鎮に、立憲の課題などを聞くことになった。

新代表の“天王山”は来夏の参院選


続きはソースで
https://mainichi.jp/articles/20211211/k00/00m/010/030000c