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毎日新聞 2021/12/17 09:42(最終更新 12/17 10:07) 383文字




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奈良県御所市

 県教委は16日、県立御所実業高校(奈良県御所市)の男性教諭(57)がテストで出題が予定されていた問題を事前に生徒に流出させたとして、この教諭を停職6カ月とする懲戒処分を決めた。管理責任者の校長(55)も文書訓告とした。

 県教委によると、男性教諭は10月、2年生の2学期中間テストで出題予定だった世界史の試験問題を同僚から借り、同じ内容の「対策プリント」を作って自分が受け持つクラスの生徒らに配布した。また、県教委の調査で、自分が出題を担当した1年生の日本史の1学期末テストと2学期中間テストでも、同様のプリントを配布していたことが判明。2年生は事前に同僚が気付いて問題を差し替えたが、既に試験を実施した1年生の成績は年度末に他のクラスと比較して調整するという。



 教諭は「学力が厳しい生徒が何とか一定の点数を取れるようにとの思いだった」と話しているという。【稲生陽】