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毎日新聞 2021/12/17 12:18(最終更新 12/17 12:55) 436文字




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参院予算委員会で自民党の小野田紀美氏の質問に答える岸田文雄首相=国会内で2021年12月17日午前9時6分、竹内幹撮影

 17日の参院予算委員会で、自民党の小野田紀美氏がNHKを視聴したい人だけが受信料を払う「スクランブル化」を求める一幕があった。NHKはテレビを持たない人に対するインターネットを通じた番組配信の実証実験を2022年度中に始めるが、小野田氏は「ネットの受信料を取ろうとするならけしからん」とけん制した。

 小野田氏は「今、若者を中心にテレビを見なくなっている。私も20年、テレビを持っていない」とし、「だったらネットから(受信料を)取ればいいじゃん、という風潮があると耳に聞こえている」と主張した。金子恭之総務相が「テレビを設置していない方を新たに受信料の対象とすることは現時点で考えていない」と説明すると、小野田氏は「永続的に考えないでいただきたい」と求めた。



 小野田氏はさらに「(NHK番組を)受信できる人が払うのが今の仕組みだ。ネットに広げたら世界中から(受信料を)取るのか。制度として成り立たない」と指摘し「スクランブル化こそ目指していくべきだ」と訴えた。【田中裕之】