https://www.jiji.com/jc/article?k=2021121701000
2021年12月17日17時24分




 日本生産性本部が17日発表した経済協力開発機構(OECD)のデータに基づく2020年の日本の労働生産性は、就業1時間当たり5086円だった。OECD加盟38カ国中23位と前年から二つ順位を下げ、比較可能な1970年以降で最低となった。
 生産性本部は「コロナ禍で消費が低迷する中でも雇用を維持する施策が奏功した結果、生産性の国際比較では順位を下げた」との見方を示した。
 日本は、先進7カ国(G7)で最下位が続いており、米国(8282円)の6割の水準で停滞。1人当たりの労働生産性でも今回、日本はOECDの中で28位と過去最低の順位となった。同本部は「日本はデフレ下で売上総利益を削り(低価格の商品で)競争してきたが、賃金を上げるには生産性の引き上げが必要だ」と指摘している。