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2021-12-18 04:15

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ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
著書『1%の努力』では、自身の「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語ったが、この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

「学歴フィルター」は、アリかナシか?
ネット上で「学歴フィルター」が話題になります。これは、人気企業が企業説明会や書類審査で「○○大学より偏差値が下の大学を切る」という線引きをしていたことがよく批判されるからです。

「MARCHより上の大学」
「日東駒専より上の大学」
「大東亜帝国より上の大学」……

そういうフィルターですよね。

このことを「差別だ」と言って批判する人もいるのですが、それについてはちょっと疑問があるので、僕の考えを述べてみようと思います。

「足切りする」のが現実だ
人気企業には、何千人、何万人という学生が殺到します。

彼らと1対1で向き合う時間は、ありません。なぜなら、会社の人事部にも「コストカット」の考えがあるからです。できるだけ効率的に短期間でよりよい人を採用したい。そこについては誰も異論がないと思います。

そのためには、面接に臨む人数を減らす必要があります。何か基準を設けないといけないのです。そのときに、「顔を見て決める」「出身地を見て決める」「男女かどうかを見て決める」などの選び方をすると、それは「差別」です。大問題になるでしょう。

じゃあ、あなたなら何を見ますか? 能力ですか?

能力を判断するもの。それが学歴だと思います。それは、「簿記2級以上を取得」「二輪車免許を取得」というのと、何ら違いはないと思います。学歴だって資格なんですから。そこを見て足切りをするのは、「二輪車の免許を持っていない人」にバイクに乗るのを諦めてもらうのと同じことではないでしょうか。

世の中は「フィルター」だらけ
ここで大事なのは、「他に選択肢がある」ということです。

「○○大学以下の偏差値の大学」でも、応募できる企業はいくらでもあります。それこそ、多くの募集サイトをみると、「四年制大卒以上の資格」と書かれているワケですからね。

「高卒」や「大卒」というのも立派なフィルターです。

「日本語が話せる人」「日常会話レベルの英語が話せる人」という条件を設けているのもフィルターです。

そのフィルターを認めないのは、アイドルや女優が「一般人でも優しい人ならぜんぜん付き合いたいです〜」と言っているのを見て、真剣に「自分も恋愛対象なんだ!」と思い込むようなものです。

世の中には、建前と本音があるんですよね。

で、本音は言わないことが美徳ではあるんですが、その建前を100%信じてしまう人は、余計な努力をして消耗してしまいます。自分もアイドルと付き合えるんじゃないか、と信じたら、それこそグッズやら課金やらで搾取されますからね。それを趣味として楽しんでいる人はいいのですが、中には勘違いして怒り出したりネットに悪口を書き込むアンチになってしまう人もいますからね……。

だったら最初から「年収1000万円以上がいいです〜」とか言って「諦めるための選択肢」を与えてくれたほうが親切だし、「アイドルとして応援するんだ!」と真っ当な道を進んでくれると思うんですよね。

ヘタに有名企業を目指して一発逆転したくて、0.000001%でも「自分が選ばれる可能性」を捨てずに生きていきたいんですかね。それだったら、19歳や20歳の頃に浪人しておいたほうが遥かに高い確率で可能性は広がったと思うんですが、どうなんでしょうかね?
ひろゆき