https://mainichi.jp/articles/20211218/k00/00m/040/078000c

毎日新聞 2021/12/18 12:15(最終更新 12/18 12:15) 473文字




https://cdn.mainichi.jp/vol1/2021/05/24/20210524k0000m040090000p/9.jpg
福島県郡山市

 JA福島さくら(本店・福島県郡山市)は17日、運営する市内の福祉事業所で働く50代の女性職員が約372万円を着服したと発表した。職員は着服を認めており、組合は業務上横領容疑での刑事告訴を検討している。

 組合によると、女性職員は2020年3月〜21年12月、勤務先の経理端末で22回にわたり、架空の仮払金処理をして自分の口座に入金した。仮払金は事業所で管理する口座から振替充当していた。



 組合本店で今年11月に事業所管理口座での不審な取引に気づき内部調査した結果、今月8日に着服を認めたという。自宅謹慎中の職員は動機について「親族の入院治療費や子どもの教育費などで利用したカードローンの返済に使った」と話しているという。

 内部調査では、別の市内の支店で客から預かった定期掛け金15万円を紛失し、本店に報告せず立て替え処理をしていた件と、同じ支店で入金が遅れた客の掛け金29人分、計約238万円を立て替え払いしていた不祥事も発覚した。組合では不適切な事務処理や顧客への利益供与にあたるとして、関与した男性職員3人を降格などの処分にした。【熊田明裕】