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毎日新聞 2021/12/19 09:06(最終更新 12/19 09:40) 523文字




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世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長=スイスのジュネーブで2021年10月18日、AP

 世界保健機関(WHO)は18日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染について、デルタ株よりも拡大のスピードが明らかに速く、市中感染が広がっている地域では、1日半から3日で感染者数が倍増していると指摘した。

 WHOによると、16日時点でオミクロン株が確認されたのは89カ国。WHOは、オミクロン株による重症化のリスクについては、データがまだ十分でないとして判断を示していない。



 一方、市中感染が広がっている英国では、首都ロンドンのカーン市長が18日、関係各機関との連携を強化して対応に当たるため「重大事態」を宣言した。ロンドンでの重大事態宣言はデルタ株感染が猛威を振るった2021年1月以来。

 英保健安全保障庁は18日、英国内での累計のオミクロン株感染者数が2万4968人になったと発表した。前日より約1万人増加したことになる。これまでのオミクロン株感染者の死者数も1人から7人に増えた。



 英国では15日に1日の新規感染者数が7万8000人を超え過去最多を更新、17日には約9万3000人にまで増加した。18日の感染者数は9万418人。同日の新規死者数は125人でピーク時の1月に比べ低い状態を維持している。【ロンドン服部正法】