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毎日新聞 2021/12/20 11:27(最終更新 12/20 11:27) 696文字




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海上ドローンを操作してペットボトルを回収するガイドツアーの参加者ら=横浜市金沢区の横浜・八景島シーパラダイスで2021年9月25日、伊澤拓也撮影

 SDGs(持続可能な開発目標)について楽しみながら学んでもらおうと、横浜・八景島シーパラダイス(横浜市金沢区)は、海上ドローンを使った子ども向けのガイドツアーを実施している。ドローンを操作してゲーム感覚で海上のプラスチックごみを拾ったり、東京湾の生き物について理解を深めたりして、海の環境問題を身近に考えてもらう内容となっている。【伊澤拓也】

 ガイドツアー「東京湾ワンダーウォッチャーズ」の会場は、シーパラ内の「うみファーム」。スタッフが参加者と施設内を回り、東京湾を泳ぐ魚やヒトデ、イソギンチャクなどを見たり、触ったりしながら生態について説明している。10月からドローンで海上のごみを回収する体験もツアーに組み込んだ。



 ドローンには網がついており、手元のカメラ付きリモコンで操作してペットボトルなど海上ごみを回収する。ツアーに参加した川崎市宮前区の小学2年の男子児童(8)は「ラジコンみたいで楽しかった。海にごみがあると魚が間違えて食べてしまうことがわかったので、ごみはちゃんとごみ箱に捨てるようにしたい」と話した。

 うみファームには一日平均1キロの海洋ごみが流れ着く。ペットボトルやビニール袋、たばこの吸い殻などのほか、潮の流れによっては冷蔵庫といった大きなごみが漂着することもあるという。シーパラの担当者は「海洋ごみの回収体験を通じて、身の回りの物を大切にしたり、海の環境問題に関心を持ったりするきっかけになれば」と話す。



 ツアーは土日祝日に午前11時半からと午後2時半からそれぞれ約20分で、料金は600円。ウェブで事前予約が必要。問い合わせはシーパラ。