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毎日新聞 2021/12/20 19:57(最終更新 12/20 19:57) 有料記事 1177文字




 2021年度補正予算が20日成立し、岸田文雄首相は就任後初めて臨んだ衆参両院予算委員会の審議を終えた。「聞く力」を掲げる首相は野党の提案を受け入れる場面もあり、低姿勢で乗り切った形だ。ただし、今国会の会期が16日間と短かったことに助けられた面もある。来年夏に参院選が控えており、会期が150日間に及ぶ年明けの通常国会で真価が問われそうだ。

 「国会の議論においても聞く力、あるいは対話を大事にしながら丁寧に取り組んでいきたい」。首相は16日の参院予算委で、こう説明した。今国会で6日間実施された予算委の実質審議で、首相が答弁に行き詰まったり、審議が中断したりする場面はほぼなかった。

 予算委が始まる前、野党は18歳以下への10万円相当の給付方法で、現金とクーポンを組み合わせる政府方針に追及の照準を合わせていた。首相は…

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