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毎日新聞 2021/12/20 20:07(最終更新 12/20 20:08) 344文字




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(写真はイメージ)=ゲッティ

 塩野義製薬は20日、開発中の新型コロナウイルスの軽症者向け飲み薬について、新たな変異株「オミクロン株」に対しても従来株への効果と同様に、抗ウイルス効果が確認されたとする実験結果を発表した。

 塩野義が国内で最終段階の治験を進めている飲み薬は、細胞内に侵入したウイルスの増殖を防ぐことを狙ったもの。実験室での研究では、オミクロン株についても増殖を抑える高い効果が確認されたとした。同社は今回の結果も踏まえ、近く海外でも飲み薬の治験を開始したい考えだ。



 新型コロナウイルスのワクチンについては、同社がこれまで開発してきた製品のオミクロン株への効果の検証を進めるのに加え、新たなワクチン開発が必要になる場合に備えた準備(「抗原」の設計)を完了させたと発表。今後製法の検討に入るとした。【横田愛】