https://www.jiji.com/jc/article?k=2021122000864
2021年12月21日07時23分

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事件後に住民が設置した看板=18日、千葉県市川市

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殺害された猫が並べられていた箱=18日、千葉県市川市




 千葉県市川市大洲の江戸川河川敷で、地域の住民が共同で面倒を見ている「地域猫」6匹が腹部を鋭利な刃物で切り裂かれるなどして殺されていたことが20日、住民らへの取材で分かった。猫をかわいがっていた住民らは不安を募らせており、県警市川署が動物愛護法違反の容疑で捜査を進めている。
 近隣住民によると、現場はJR市川駅の南約1キロの河川敷遊歩道。付近に十数匹がすみ着き、周辺住民らが去勢手術の費用を捻出したり、餌やりしたりして、世話をしてきたという。
 今月5日朝、通行人が6匹の死骸を発見。いずれも腹を切り裂かれた状態で、うち4匹が箱の上に並べられ、壁に猫が打ち付けられたような痕跡も見つかった。2匹は河川敷に放置されていた。
 近くに幼稚園や小中学校などがあり、住民らは小動物虐待がエスカレートするのではないかと警戒している。現場近くに住む50代女性は「猫が襲われて逃げてきたような血の痕が自宅敷地内にあり、事件以来、体調が悪くなった」と不安を訴える。
 市川署によると、6匹以外の被害は確認されていないという。