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2021年12月21日17時05分

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【図解】過去10年間のわいせつ処分教員数




 わいせつ行為やセクハラで2020年度に懲戒免職などの処分を受けた全国の公立学校の教員が200人いたことが21日、文部科学省の調査で分かった。過去2番目に多かった前年度の273人から減少したが、8年連続で200人以上となった。文科省は「対応に一定の効果はあったが、依然として多く遺憾だ」としている。


 200人のうち、自校などの児童生徒に対するわいせつ行為を理由に処分を受けたのは、半数近い96人(前年度126人)だった。文科省は、児童生徒にわいせつ行為をした教員は原則として懲戒免職とするよう求めているが、96人のうち5人は停職だった。
 今回は初めて刑事告発の状況を調査。処分された200件のうち、被害者や保護者が望まなかったため告発を見送ったのが39件、告発の判断自体がなされなかったものなどが28件あった。文科省は「捜査機関と連携して対応するよう周知徹底したい」とした。