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2021/12/21 18:25



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投票箱に票を入れる香港の林鄭月娥行政長官=香港政府新聞処提供

(台北中央社)台湾で対中政策を担当する大陸委員会は20日、香港で19日に投開票された立法会選挙について「民意に背いたばかりか、香港の民主主義や自由、人権の将来の発展を暗いものにした」と批判した。

大陸委は、今回の直接選挙の投票率がわずか3割にとどまったことに触れ、前回2016年の約6割に比べ大幅に減少し、香港の主権が中国に移行した1997年以降で最低を記録したと指摘。この結果は、香港の有権者が強力に推し進められる「愛国者による香港統治」の原則による選挙の操作に応じないことを物語っていると説明した。

また中国がうたう「一国二制度」の中で、形式上の選挙はあるものの、市民の政治参加の権利は実質的に破壊されているとし、民主主義と自由はねじ曲げられ、選挙の公正さもないに等しいことがこれまでの経験から示されていると批判した。

大陸委は国民に対し、台湾の民主主義と台湾が分かち合う普遍的価値を大切にし、中国の欺きの手法を信じ込まないよう呼び掛けた。

(〓思嘉/編集:齊藤啓介)