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2021年12月23日07時06分

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インタビューに答える立憲民主党の泉健太代表=22日、東京都千代田区




 立憲民主党の泉健太代表は22日、時事通信のインタビューに応じ、来年夏の参院選について、全ての選挙区に候補者を立て、改選対象の現有23議席から上積みを目指す考えを示した。主なやりとりは次の通り。
 ―臨時国会を終え、「提案型」の手応えは。
 代表質問で17の政策提案を行い、(18歳以下への10万円の)現金一括給付を可能にすることも提案した。最終的に岸田文雄首相の方向転換につながり、提案の力を感じている。批判力は落とさず、党の考え方を常に提示していくことが大事だ。
 ―次期通常国会で政権とどう向き合うか。
 国土交通省の統計データ書き換えや、国民に分配が届いていない経済政策も含め、長く続く自民党政権の本質が変わっていないことを明らかにしないといけない。われわれは選択肢をきちんと提示していきたい。
 ―参院選の候補者擁立目標や戦略は。
 全選挙区で擁立を目指したい。現有議席を確保しつつ、上積みを図る。決まったところから順次発表したい。(改選数1の)1人区では共産党に限らず、さまざまな政党との(候補者)一本化を目指したい。(改選数2以上の)複数区では国民民主党と調整に至るのかどうか検討したい。
 ―先の衆院選で市民連合を介した野党共闘を行ったが、参院選でも必要だと考えるか。
 今はまだ決めていない。(衆院選の)総括を踏まえ、他党との連携の在り方は考えていきたい。総括は来年1月というイメージだ。
 ―国民民主党との今後の関係は。
 多くの国民は政策に大きな差異はないと感じ、両党に自民党とは違う選択肢を提示することを期待していると思う。新しい選択肢をつくることに向けて協力していけるのではないか。真摯(しんし)に話し合いたい。
 ―憲法改正についての党の考えは。
 (国会の)憲法審査会で憲法を論じることには参画していきたい。現行憲法を肯定的に評価することも含め、議論を深めることは大事だ。(自民党の改憲4項目にある)緊急事態条項などは法改正で対応可能で、憲法改正に至る決定的な課題とは言えない。
 ―現行憲法で今すぐ改正が必要な課題はないという考えか。
 新しい権利や立憲主義に基づく権力の抑制については、(根拠規定が)ないよりあった方がいいというものはあると思う。