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2021.12.23 Thu posted at 07:50 JST




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沈没した貨物船が海岸に引き揚げられた=22日/Madagascar Ministry of National Defence/Reuters

(CNN) アフリカの島国マダガスカル北東部の沖合で20日に貨物船が沈没し、海事当局は22日、少なくとも83人が死亡したと明らかにした。

港湾・海運・水運公社(APMF)の報道官によると、50人が救助され、5人が依然行方不明となっている。138人を乗せた貨物船は20日夜遅くに沈んだ。

この貨物船は人を輸送する許可を得ていなかったという。ロイター通信はAPMFの海上活動責任者の話として、貨物船は過積載の状態で、エンジンが浸水していたと伝えた。

APMFによれば、22日の捜索活動は悪天候のため中断され、23日に再開する見通し。

またAPMFによると、この事故の生存者救出活動の中で20日、捜索ヘリコプターが海上に墜落。乗っていた国家憲兵隊トップのセルジュ・ジュレ氏は12時間近く泳いだ後、21日午前に無事発見された。

ジュレ氏は21日の声明で、ヘリは突風のため墜落したと説明。当時は同氏に加え、ンツァイ首相や国防相も捜索活動を監督するため別のヘリで現場に向かっていた。

APMFによると、ヘリには墜落時、ジュレ氏のほか整備士とパイロット、軍大佐の3人が搭乗していた。整備士は21日に救助され、軍大佐は遺体で見つかった。パイロットは捜索中。

ラジョエリナ大統領は23日を服喪の日と宣言した。